のれんに使われる様々な生地の種類

スラブ

スラブ素材は、スラブ糸で編んだもので、ナチュラルな印象、
独特の凹凸感のあるサラりとした清涼感を感じさせます。


ムラのある糸を使用していますので、糸のよりが強い部分と、
よりの弱い部分があるため糸の太さにあらかじめ違いがあるため、
織り上がると独特な質感になりますので、味のある仕上がりが
スラブ生地の魅力の1つですので、のれんに仕上げると
素敵なインテリアになることでしょう。

印象
スラブ糸は、綿状になった細い繊維を平行に何度も引き揃えていき、
糸の太さを調整していくのですが、この時わざとムラを作ることによって、
凹凸感のある風合いになります。


凹凸感があることによって、ナチュラル感や肌触りが良くなりますので、
のれん以外にも洋服の生地として多く使用されています。


織物の風合いが薄い部分と分厚い部分と出てきますし、
柔らかくふんわりとした仕上がりになりますので、ナチュラルさを求める方に人気がある生地です。


デザインによってはボリュームを与えることも、柔らかく仕上げることも可能ですし、
生地自体がとても軽いので、のれんと使用するのも最適だといえます。


風が吹けば、ふんわりと布が揺れますし、ほどよく風を通してくれるので
日除けにもなりますし、インパクトのあるインテリアに仕上げることも可能です。


春から秋、夏から秋にかけてのインテリアに向いていますので、
玄関先にのれんがあると生地そのものが風を通してくれますので、
爽やかな風が部屋を抜けていきます。


仕上がりこの生地を使用したのれんはお手入れも簡単で、洗濯ネットに入れて
洗濯機で簡単に洗うことができますし、洗濯した後はそのまま生地を伸ばして
物干し竿にかけて乾かしていきましょう。


元々風合いを楽しむための生地ですので、アイロンはかけずに
そのまま乾かしてすぐにのれんとして使用することが出来ます。


生地の柄は様々なものがあり、無地以外にもチェック柄など
様々ありますので、お好みの柄を選ばれるとよいでしょう。

 

旧石器時代から紡がれる糸|糸ができるまでの工程:紡績

織物産業などの分野では、原料にあたる繊維から糸をつくるための工程を紡績といいます。
もともと原料の綿や麻などは繊維が短く、そのままでは織り上げることが困難ですので、長い糸状にしておく必要があり、
このような工程によりできた綿糸などはスパンヤーンと呼ばれます。

場合によっては綿とポリエステルのような種類が異なる繊維を混ぜ合わせて糸状にすることもありますが、その場合は混紡といいます。

 

一方でカイコの繭から採取される絹のような長繊維をまとめて撚る工程は製糸と呼んで区別しています。

 

紡績のはじまりは正確には明らかではないものの、考古学的に2万年以上昔にさかのぼる後期旧石器時代の洞窟から
リネン糸の切れ端が発見された事例があります。

 

当初は繊維のかたまりを手で直接、あるいは棒とおもりを使って巻き取るような簡単な手紡ぎが主体でしたが、
次第に複雑な道具が使われるようになります。

 

特に10世紀ごろまでに登場した糸車は大きな発明で、車輪を使って小さな労力でも多くの糸を紡ぐことができるようになりました。
さらに産業革命の時代には蒸気機関を使った紡績機も生まれ、大量生産に向けた飛躍的な発展が実現しています。

 

原理的には糸車と同様で繊維の束を合わせて糸にしたものを巻き取る仕組みですが、人力では限界があったものを
自動化した点が優れており、現在はより進化して電気を動力としています。